EM菌で土つくり 〜無農薬栽培バナナ園の土壌改良〜

EM菌で土つくり 〜無農薬栽培バナナ園の土壌改良〜

バナナ園の無農薬栽培を支えるEM菌

稲沢バナナ園は事ある毎に、農薬使っていません、除草剤使っていません、肥料も使っていません!ということを伝えています。なぜかというと、元気に成長しているバナナ園のバナナを見ると、プロほど信じられない!!というからなんですよね。

稲沢バナナ園のバナナは元気
稲沢バナナ園のバナナは慣行農法の方からするとありえないくらい元気です。

茎は非常に太くて、他の農園のバナナを見ると本当にヒョロヒョロに見えます。そくらいがっしりしていて、子株もたくさん出てくるので、ジャングル状態になるんですが・・・。

その旺盛な成長を支えてくれているのが、実はEM菌を中心とした土作りになると思っています。

EM菌については、怪しいとか、デマだとか、疑似科学だとか言われる人もいて、いわゆる胡散臭いものとして考える人もいますが、少なくとも稲沢バナナ園では非常にうまく働いてくれています。

EM菌についてざっくり説明すると・・・・

EM菌は琉球大学の比嘉照夫先教授が開発した、有用な微生物群です。土壌の微生物叢を豊かにし、腐敗するような菌を相対的に減らすことができます。EM菌や比嘉先生については量子論の本を書かれているくらいなので、一般ピーポーには理解できない部分もあるかと思います。しかし、実際の結果を見れば、少なくともバナナ園の無農薬栽培においてEMは欠かせないものになりました。

放っておくと腐敗するバナナの茎。バナナ園はあっという間に分解され土に還る。

切り倒したバナナの茎の部分

バナナは茎も太く、水気が多いのでそのままにしておくと腐敗していきます。当然匂いも結構ひどいものになります。しかし、EM菌がたくさんあると・・・

分解されたバナナの茎

かなりのスピードで分解されていき、”腐る”のではなく朽ちていきます。これがもちろんすべてがすべてそうなるわけではなく、腐ってしまう場合もありますが、これが自然の形です。もちろんEM菌だけではなくて、バナナ園には糸状菌もたくさんいますし、ワラジムシなどもいますので、みんなでバナナ園独自の生態系を作っていますけどね。

糸状菌がたくさんいる環境

同じように腐らないバナナ

実ったバナナでも同じことが言えます。うちのバナナは基本的に腐らず朽ちていきます。

稲沢バナナ園のバナナは腐りにくい

当たり前だけど人間は新鮮なものを食べる生き物なんですよね。

食べすにおいておくと、腐らずに写真のように干からびていくものが圧倒的に多いのです。これって実はすごく大きな違いなんです。

生き物には腐ったものしか食べない生き物(代表例がウジ虫)か、新鮮なものしか食べない生き物がいます。人間はもちろん後者です。しかし、今の多くの野菜は、栄養素(窒素)を含みすぎ、土からは腐敗物質を吸いすぎ、新鮮な食べ物ではなく腐った食べ物に成り下がっています。

それが証拠に、腐食の生き物であるモンシロチョウ”青虫”は、人間が食べるキャベツを食べます。青虫の野生は失われていませんので、キャベツは生きながらに腐っていることになります。

*参考* 青虫は本来、生態系の中で花が終わりこれから枯れて腐っていく運命のキャベツを食べて生活する生き物です。生態系の中には無駄はなく、花が終わり次世代につながればその後はすぐに生態系に戻る仕組みが備わっています。

本来食べるべき新鮮なものを食べれられていない人間は、体調が悪くなっても不思議ではないですね。

それを防ぐためにも、やはり土つくりはとっても大切なのです。

EM菌の使い方

EM菌は手頃につかえて、しかも非常に効果がある土壌改良だと私は思っています。大きなホームセンターで購入できますので、ご自身の畑がある方で、興味がある方はぜひお試しください。ちなみに私は近所のホームセンターバロー平和店で購入してますよ!

超簡単なEM菌の使い方(バナナ園流ざっくり版)

正式なやり方のようなものが調べるとたくさん出てきますが、バナナ園ではそこまでちゃんとやっていません。もっと軽い感じでもちゃんとできますので、あまり深く考えずにやってみると良いと思います!!というわけで、バナナ園流の簡易版EM活性液の作り方をシェアします!!


EM活性液の作り方

① 清潔な2リットルのペットボトル(できれば炭酸などの頑丈なやつ)に糖蜜もしくは、黒砂糖30gほどいれます。これはEM菌の餌になります。

バナナ園で大活躍のEM-1

② 水を約1.6リットルほどいれて、よ〜く溶かします。黒砂糖はちょっと溶けにくいので冬は40℃くらいのお湯で溶かすと良いと思います。しっかり溶かしておきましょう。溶け切ったらEM-1液を大さじ1ほど入れます。

EM菌が増えたEM活性液

③ 温かい場所で3〜7日間経つと、菌が増えています(写真左)ので畑にまけます。発酵してガスがたまりますので、途中で何度かガス抜きのために栓を緩めてくださいね!!

子育てに通ずるところがある植物栽培

こうやって考えると、植物の栽培は本当に子育てに通ずるところがあります。
”育てている”という上から目線の栽培をしていると、どうしても、


・肥料が足りないんじゃないか?
・病気になるんじゃないか?


といらぬ心配をして、結果、成長を邪魔してしまいます。

でも育てるというのは本質的にはそういうものではなく、しっかり成長できるだけの環境だけ与え、あとは辛抱強く見守るものなのだと思います。

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