案外難しい酵素ジュース作り
ファスティングが一般的になってきて、市販の酵素ジュースもたくさん販売されるようになりました。酵素ジュースは品質がピンきりで、高いからといって、良いものとも限らないことや、建国思考の人は手作りしたがる傾向もあります。
私は自分で酵素ジュースを作るようになってから、酵素ジュースの作り方を教えてほしい!という要望も増えてきました。
実際、酵素ジュースの作り方については間違った情報が結構流れているので、作り方も含めて、よくある質問をまとめてみました。
酵素ジュースの作り方完全ガイドの動画もあります
●実際の作り方の手順は動画をご覧ください●
酵素ジュースの作り方に関しては正しい情報が流れない
酵素ジュースに関しては日本の場合、主にファスティング(断食)と合わせて販売される事が一般的です。そして、主な収益源にもなっています。
このため、酵素ジュースを手作りですることを推奨する人は少ないです。また、あったとしても、特になんの検証もなく、間違ったことを話している人も多いのが実情です。
この記事では、そんなよく分からない酵素ジュースについて 詳細に科学的に説明をしました。
難しい部分もあるかもしれませんが、 分からない部分はコメント欄から質問してくださいね!

間違った情報がかなり流れているので気をつけましょう!
酵素ジュースつくりの砂糖の役割
酵素ジュースつくりには大量の砂糖が必要になります。 なぜこんなに砂糖が必要か気になりますよね。そもそも健康に気を使う人たちが酵素ジュースに興味を持つので 相当気になるはずです。
まずよくある勘違いが、手作り酵素ジュースは 砂糖が残って体に良くないけれど、 市販品の発酵期間の長いものはブドウ糖に分解されているから 無害化されている、というお話。
ブドウ糖と果糖に分解されるのは間違っていませんが、 ブドウ糖や果糖にも良い面や悪い面があります。 例えばブドウ糖は血糖値を急激にあげますし、 果糖は満腹感を得にくいので食べ過ぎたり、 中性脂肪になりやすい性質があります。
メリットがあるとすれば、ショ糖をブドウ糖と果糖に分解する過程が省略できるので 消化の負担を減らせるというものです。

でも結局摂りすぎは良くないよ。。
手作り酵素ジュースを作っている人も 砂糖は分解されて無害化されると信じている人がいますが これも明らかな間違いです。 手作りで一ヶ月程度のものでは確実に砂糖は残っていますし、 たとえブドウ糖になっていても上記の通りです。
成分の抽出に必要な糖分
ではなぜそんなにたくさんの砂糖が必要かというと、高い糖分の濃度があることで、植物からたくさんの有効成分を抽出できるからです。
ですので、健康志向の人がやりがちな間違いで、勝手に砂糖の量を減らしてみたり、黒砂糖に変えてみたりしますが、そうすると濃度が上がり切らずしっかりと成分を抽出することができません。酵素ジュースを作るときは割り切って白砂糖をたっぷり使うのが正解なのです。
酵素ジュースは発酵させよう
酵素ジュースの勘違いによくあるものの次は酵素自体について。 酵素とはそもそもある特定の化学反応を爆発的に速度を高めるもので、タンパク質です。
たん白質なので熱に弱いものがほとんどで、 酸にも弱いので胃の中では力を失います。
手作りの酵素ジュースには酵素は残っていますが そこに意味があるというよりも、 酵素によって消化する必要がないことや 砂糖によってたくさんの成分が抽出されていること、 酵母や麹が殖えることによって ビタミン類などの成分が増えることに意味があります。

酵素があるからいいのではなく、発酵によって様々な物質が増えるから良いんですよ!!
手で混ぜるのはやめよう!!
あと手で混ぜる人がいますが、衛生上あまりよろしくありません。ぬか床と混同している人が多いんですがぬか床はそもそも乳酸菌以外繁殖しずらい環境ですし、歴史的に安全性が確認されています。
対して手作り酵素ジュースは他の雑菌が非常に増えやすい環境です。お腹こわしてもいいという人以外は手袋をちゃんとして混ぜましょうね。
ただし、酵素ジュースつくりにおいて一番失敗しないためのポイントは、しっかり混ぜることですす。しっかり混ぜないと空気がなくなってしまい酵母がアルコール発酵してしまうので、とにかくたくさん混ぜることを意識して作ってくださいね!!
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