農業再考

毎週土曜の産直ショップをオープン!

先週土曜日(11/5)にひっそりとバナナ園の事務所近くで産直ショップを仮オープンしました。

いまどきどこにでもある産直ショップですが、この産直ショップは通常のものと、少しコンセプトが違います。

家庭菜園であまってしまった野菜を提供する産直ショップ

この産直ショップは、基本的に大きな農家さんからの野菜ではありません。もちろんプロの農家の農産物もありますが、一番の目的はそこにありません。最大の目的は
家庭菜園で余ってしまった農産物を欲しい人に提供する場
です。

家庭菜園は50代60代になってくると一番の大きな趣味になります。今は団塊の世代が家庭菜園をしていて、多くの人が家庭菜園をしていますね。うちも結構広い面積で野菜を作っていたりします。

そして家庭菜園でつくった自分の野菜や果物を自分の子供や孫にあげることに喜びを感じている人は少なくありません。でも、案外家庭菜園の野菜って余ってしまいます^^;

『たくさんなりすぎちゃって最近キュウリばっかり食べてるよ。。』
というのは家庭菜園あるあるなんです。
産直のキュウリ

そしてそんな野菜たちを無理やり食べ、それでもどうしようもないものは捨てるしかない。こんなMOTTAINAIが実は溢れています。もらえる子や孫にとってはとっても有り難い(ARIGATAI)野菜たち。多くの場合で無農薬・減農薬で価値ある野菜たち。
それが捨てられてしまう。。ほんとうにMOTTAINAIです。

そんな貴重な野菜なら買いたい!という人は絶対にたくさんいるはずです。

MOTTAINAIからARIGATAIへ

これはバナナ園の収穫体験会を始めた経緯とちょっと似ています。バナナ収穫体験会は、もともとは私が自分の子供に無農薬で安心して食べられるバナナを作ってあげたい!という想いからスタートしました。

そして、たくさん採れるようになったバナナを自分の子供だけじゃなくて、近所の子供や家族連れの方にも楽しんでもらおう!と発展したのがバナナ園です。

家庭菜園も多くの場合が自分のためはもちろんですが、自分の家族のために作られていると思います。おすそ分けを少しだけ発展させた形。それが私が思い描いている産直ショップです。

まだまだこの想いを形にできていませんが、ひとまずテストしていくために、今週の土曜日11月12日から本オープンとなります!!

いずれは、
・家庭菜園をしている人はちょっとしたお小遣い稼ぎにもなって、喜んでもらえる場に。
・購入する人は貴重な新鮮野菜を購入できる場

になっていければいいな、と思っています。

まだまだ商品も少なくテスト段階でとっても小規模です。もしかして来て頂いた時点で何もないかもしれません。それでもご賛同頂けて、是非応援したい!という方は、少し覗いて頂けたら嬉しいです♪

時間は9時〜12時までです。ちなみにこのショップは父が主体でやっておりまして、私は当日東京出張でございます、すみません^^;

今週出てくる予定の農産品は

  • グリーンレモン
  • かぼす
  • ナス
  • ネギ
  • 減農薬米(シーズン最初の除草剤のみ使用)
  • レモングラス
  • サツマイモ
  • キウイフルーツ
  • みかん
  • 銀杏
  • バジルソース
  • 青パパイヤのピクルス

などなどです。

場所はコチラ

駐車場は15台ほどあります。

稲沢バナナ園が無農薬バナナにこだわる理由

稲沢バナナ園の石田です。
先日、これまでにない農業のカタチであるということで、愛知県農林水産事務所の方が見学に来られました。

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稲沢バナナ園は確かにこれまでの農業からは完全に逸脱しています。
そのせいで、農業関係の助成が受けられないほどです^^;

どのあたりが、従来の農業と違うかといいますと、

  1. 無農薬・無肥料で栽培していること
  2. 農産物自体の販売が主な収入源ではないこと
  3. 集客のほとんどがSNSなどのインターネットであること
  4. 農業を生産としての価値だけではなく、情報の価値として捉えていること

などがあります。

県の方とお話をしている中で改めて感じる部分や、自分の中でまた深く考えた事もあり、良い機会を頂きました。

特に考えた事は”無農薬のバナナであることの意味”です。
というわけで、今回はバナナ園の無農薬へのこだわりの理由をお話したいと思います。

農薬の役割と多用される背景

初めにお伝えしておきたいことは、私は農薬を全否定でしているわけではない、
ということです。

稲沢バナナ園では農薬や除草剤などは一切使っていませんが、
”現段階では”まだ大きな役割を担っているのが現代農業の実際です。

それではなぜ稲沢バナナ園で農薬を使わないか?なんですが・・・・。 それを説明するために少し農業の歴史をさかのぼってみます。

農薬は現代農業を象徴するもの・象徴する考え方

昔の農業

農業は食糧を生産することが最も大きな役割

であり、それは今も昔も、そしてこれからも変わりありません。

それでは昔(第二次世界大戦前)と今の農業では何が違うのかというと、

  1. 機械的な生産
  2. 単位面積当たりの収量が多くなる品種改良
  3. 大量の肥料と潅水
  4. 病虫害を防ぐための大量の農薬
  5. 単一のものを育てるための除草剤

です。

現代農業を一言で表すなら、

単一の品目を効率よく育てるために限られた農地にエネルギーを集約したもの

なのです。

単一化・集中化・単純化・均一化・簡素化。
これは何も農業に限らず、最大効率だけをひたすら求めた20世紀のすべてを象徴していると思います。例えば電気エネルギーもそうですね。

話がそれてしまったので、農業に戻します。

世界人口と農業の関わり

こうして作物を単一化し、農地を集中化し、品種を均一化することで、農業は劇的に生産量を増やすことに成功しました。そしてそれに合わせるかのように、人口も爆発的に増えました。今私達が飽食の時代と言って、食べ物が溢れる世界になったのはこうした近代農業なくしては成し得なかった事なのです。

こういった最大効率のための技術として農業における農薬や除草剤、化学肥料は欠かせない存在になっていったのです。

しかし一方で、

  • 農地を集中化すれば、必ず病害虫も大発生するので農薬は必須になり、
  • 同じ作物ばかり育てれば、土地は痩せていきますので効率的な化学肥料が楽となり、
  • 効率よく育て収穫するには雑草が邪魔なので除草剤は必須

となっていったのです。

こうして食を支えてきた技術を手放すのは非常に恐怖心を伴います。
農業はつまり食であり命を支えるものなのですから。

農薬が引き起こす問題はなにか?

それでは農薬が引き起こす問題とは何があるでしょうか?

これもいずれしっかりと書いていきたいと思いますが、一言で表せば

野菜たちに毒素が溜まってしまうこと・ジャンク野菜化している

事に尽きると思います。しかし、農薬を使って農薬が残っているという単純な話ではありません。

  • 農地が化学肥料の使いすぎで富栄養化(窒素分だけ)しすぎ
  • 農薬の蒔きすぎで微生物が減少し土の腐敗がすすみ
  • 過剰な水やりで腐敗がさらにすすみ

土に溜まった腐敗物質を野菜が吸ってしまうのです。そして微生物の代謝が少ない土では、野菜にとっても人間にとっても必須となる微量元素はどんどんと減っていってしまうのです。

こうした腐敗物質が実はアレルギーの原因にもなったりします。

ソバやピーナッツが強いアレルギー反応を示すのは、作物が強いアレルゲンとなる物質を作るのではなく、そういう物質をたくさん吸ってしまう性質があるのではないでしょうか?(これは私的意見であり、特に証拠があるワケではありません。】

化学肥料でも有機堆肥でもやり過ぎは害を及ぼす

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こういった理由から私が考える農薬に頼るしかない現代農業の原点は、肥料のやり過ぎによる土の腐敗にあると考えています。

肥料をやり過ぎるという点では、化学肥料も有機堆肥(鶏糞や牛糞などの動物性の糞)も関係ありません。

現実として、有機栽培の作物の方が硝酸態窒素(※)が多く含まれているという研究結果も報告されています。

鶏糞などはそこに含まれる窒素分がはっきりしない分、より厄介なのかもしれません。

有機野菜でも害虫に食べられ過ぎるようでは体に悪い

もちろん完璧はムリですが、本当に健康的で腐敗物質を吸っていない野菜は、害虫に食べられにくい事がわかっています。

害虫は例外はもちろん山のようにありますが、
腐敗物質の匂いなどを便りに自分の食べる植物を探しているからです。

つまり、虫が食べる位の方が美味しい野菜!というのは実は誤りかもしれないです。

かといって、農薬まみれの野菜がいいワケでもなく。

農薬の野菜・・・・害虫を対処療法的に農薬で殺した野菜
虫に食われまくる有機野菜・・・症状をほったらかしにした野菜

というくらいの違いになっていまいます。

ネットで散見する【有機栽培の野菜の方が危険!】というのは実際に起こりうる事になります。

もし有機野菜が【症状をほったらかしにした野菜】であれば、そまさに腐敗物質を吸いすぎてしまい、虫にもたくさん食べられ、野菜も過剰に防御物質を作らなければいけないのですから。

稲沢バナナ園が目指すものは農薬が要らない健康的なバナナ

 ですので稲沢バナナ園が目指すバナナは、

だれが食べても美味しいバナナ
だれが食べてもアレルギーが出ないバナナ

です。つまり農薬を使わないのではなく、

農薬を使う必要がないバナナ。
農薬を使わなくてもよい環境で育ったバナナです。

そういうバナナこそ、自分の子供に食べさせたいバナナなんですから!!

だからこそ稲沢バナナ園はまるでジャングル

バナナ園で探検!

バナナ園で探検!

稲沢バナナ園がジャングル状態なのはこういう理由があります。もちろん子供たちの遊び場としても最適ですよね!

農薬を一切使わない稲沢バナナ園には、目に見える部分だとワラジムシやダンゴムシの宝庫。彼らがせっせと落ちたバナナの葉を食べて分解してくれています。

だから稲沢バナナ園の中の落ち葉は結構すぐに土に帰ってしまいます。

この自然な循環から得られる【本当の富栄養化】した土からできたバナナはきっとアレルギーも出にくいし、美味しいと思っています!

無農薬栽培が大切だと確信できる!無農薬の本当の意義

無農薬栽培のための木材チップ

稲沢バナナ園の石田です。

今日は近所で造園業をされている菱甲園さんにお願いして
伐採された木のチップを2t車で3杯もらいました。

無農薬栽培のための木材チップ

バナナ園になぜ木のチップが必要なの?と思いますよね。
でもとても大切な役割を担っています。

稲沢バナナ園の特長のひとつは
無農薬でバナナを栽培していることですが、
無農薬で作るための土つくりにかかせないんです。

無農薬栽培のためになぜ土つくりが必要か

みなさのイメージでは無農薬で栽培することはとても大変で
害虫との戦いのような印象があるかもしれません。

これは当然で、多くの無農薬栽培や有機栽培、
オーガニック栽培は虫や雑草との戦いになっています。

しかし、本当に健康な生き物であれば、
害虫にも負けないのです。

健康は人間も野菜も一緒

当たり前かもしれませんが、良い物を食べて
良い生活をして強いカラダをもっている人間は
病気にも怪我にもとても強いです。

ポテトチップスをボリボリたくさん食べ、
甘いものを必要以上に摂り、
スポーツドリンクをこれでもか!!ってくらい飲んで、
それをずっと続けてしまい・・・。

そんな生活で、ぶくぶくに太ってしまった人間は
すごく不健康になって、必ずすぐに病気になります。

病気になればすぐに薬を飲んで対処。
病気に対する抵抗力はありません。

カロリーだけ見れば大量にカラダに溜め込んでいますが
生き物としてすごく弱い状態です。

人間で見れば当たり前のことですが、
現代農業はこの”ぶくぶく太ったおデブ”の農作物をつくっているし、
消費者はこれを求めて購入しています。

大きくて甘い野菜や果物。

この消費者の欲求を満たすために、農家は
過剰なまでの肥料を与え、大量の水をやり
病原菌や虫がこれば殺虫・殺菌して。

こうして、消費者の求める、
甘くてみずみずしくて大きい農作物ができます。

しかしその実は、栄養素をあまり含まない
甘いカロリーだけの太った農作物なのです。

稲沢バナナ園のバナナは健康的!

稲沢バナナ園のバナナは、そういう意味で
とても良い食事を与えています。
そのお食事の一つが木材チップです。

正確に言うと、木材チップを微生物やダンゴムシが食べて(分解して)
それをバナナが栄養にします。

木には植物が必要な栄養素が偏りなく存在していてます。
それこそ、現代科学ではまだまだ分かっていない微量なものから
それぞれの相互作用まで無限にあります。

無農薬栽培はなぜ体にも環境にもにいいのか?

こういう栽培をしていると、アレルギーをおこしにくい作物になります。
栄養素をたくさん含み、作物自体が病気に強くなって
農薬は必然的に不要になってきます。

・環境を破壊しない
・カラダに優しい

これが本当の無農薬栽培だと私は思いますし、
稲沢バナナ園で目指す作物つくりはココにあります。

まだまだ理由は正確に分かっていませんが、
現実として【奇跡のリンゴ】や【菌ちゃん野菜】は
確かにそういった事実が科学的にも確認されています。

よくオーガニック批判で、科学的に証明されていない、
と語る専門家さんがいますが、それは大きな間違いで
すでに多くの専門家が自然栽培の原理を追って、
それが次第に分かってきているのです。

不足の時代に作られた現代農業。
足りないからたくさん作るために考えられた技術。

そろそろ根本的な技術転換があってもいいですよね♪